ベッドデザインコンテストBed design contest

第2回 ベッドデザインコンテスト結果発表 デザイン部門

第2回ベッドデザインコンテスト 受賞作品発表 デザイン部門

応募総数

291件

応募期間

2010年10月1日~11月30日

審査員

  • 寺原芳彦氏
  • マダム路子氏

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懸賞

  • グランプリ1名/賞金5万円及び応募作のオリジナルベッドを制作しご提供
  • 準グランプリ1名/賞金1万円及び応募作のオリジナルベッドを制作しご提供
  • 佳作7名/記念品

受賞作品

グランプリ

グランプリ作品
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A・A様(東京都・26歳・男性)

作品コンセプト

眠る前の時間はどんな人にとっても一つの至福の時間だと思います。その過ごし方として本を読む人も多いのではないでしょうか。そのような読書をする人の為のベッド『and』を提案致します。

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  • ヘッドボード上部にLED電気が配置されており、本を読む際に明るく照らします。
  • 電気の点灯はLEDの両端にあるタッチセンサーに触れることで行います。LEDからベッドへの斜面は本を読みやすくするための補助になります。
  • ヘッドボード上部が直角になっており、この部分に読み途中の本を開いて置ける様になっています。これはブックマークになり、次の日も気軽に読み始めることが出来ます。
  • 斜面の中央は引き扉式の収納スペースになっており、ここに文庫本やメガネなどの小物を置くことができます。
  • サイドには雑誌を置けるスペースも設けられています。
  • 表面の素材はポリウレタンを使用しています。

人が本と一緒に安堵できる空間を。そんな想いからこのベッドをデザインしました。

準グランプリ

準グランプリ作品
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K・M様(京都府・31歳・男性・建築家)

作品コンセプト

このベッドは、シングルベッド、カウチ、ソファチェアの3つのピースで構成されています。それぞれ単独で使うことも、組み合わせて使うこともできます。3つのピースを組み合わせるとダブルベッドのサイズに相当します。生活の変化や気分に合わせて、組み換えることができるベッドです。

佳作

佳作作品
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T・K様(東京都・27歳・男性・デザイナー)

作品コンセプト

RIMBED+L(FOR SINGLE LIFE)
テーマ:都会の部屋で暮らす単身者にとって最適なベット

<そこで求められるポイント・考察6点>

  • 1 狭い都会の一人暮らしの住宅事情(1DKの部屋、2LDKの部屋)では寝る場所という役割以外にソファーの代わりであり、雑誌を読むところであり、起きているときのリラックススペースとして役割が大きい。

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  • 2 最近ではノートパソコン、インターネットの普及により、ベッドでパソコンを使用したいという人も増えている。雑誌を読む等は今までのベッドで問題ありませんが、置く場所が必要になるパソコンなどを使用する際はベッド上にちょっとしたものが置けるスペースがほしいところです。
  • 3 シーツ等はなるべく簡単に交換できるのがよい。
  • 4 多くの人が携帯電話に目覚ましをセットしておきている。
    寝る直前に使っていた、携帯電話や雑誌等、さくっと置けるところがほしいところ。
  • 5 結婚などで生活スタイルも変わることもあるだろうし高額な商品は求められません。
  • 6 多くの単身者は賃貸に住んでいるので、引越しもつき物。よって扱いに困るもの等の変わったデザインは求められません。

上記のポイント6点が解決できるベッドが単身者には最適なベッドではないかと考え今回の提案をいたします。

<デザインのポイント>
ベッドマットの周囲をグルっとウレタンのパーツで囲んでいること、L字の曲げ木テーブル付属という点からRIMBED+Lというネーミングにしました。曲げ木合板がついておりそれが、ミニテーブルやサイドテーブルの機能を果たす。ウレタンで囲まれていることでエッジで壁を傷つける心配がありません。ウレタンパーツとマットレスの間に雑誌や携帯電話などはさめる。シンプルなデザイン。既存のマットレスを使用。


佳作作品
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M・S様(山梨県・18歳・男性・学生)

作品コンセプト

<ポイント>色々な機能を削ぎ落とした分スッキリとしたデザインに仕上がり眠るという行為に邪魔をしない。

<詳細説明>全体を一枚の曲げ板で仕上げてある形になっている。木は特に決まってはいないが色が濃い木を使ってほしい。また、堅さについては人が乗っても安全な木の堅さ。


佳作作品
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H・M様(大阪府・18歳・男性・学生)

作品コンセプト

このベッドは自分の部屋に新しい空間を作るということをコンセプトにしています。壁にベッドを密着させ仕切りを作り、どこか安心感がありリラックスしやすい囲まれた空間になっています。
ベッドの中央には段差をつけ、入口を思わせるデザインにしました。また入口には布を取り外しできるようにしました。ベッドには四角いフォルムが多い中、丸いフォルムで一風変わった部屋作りもいいかと思います。


佳作作品
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Y・H様(東京都・28歳・男性・デザイナー)

作品コンセプト

一人暮らし、とりわけ小さな生活空間であるワンルームにおける生活の中での、あらゆる活動とモノの居場所となるベッドを考えました。

私自身9年間一人暮らしの経験がありますが、小さな生活空間においては、ベッドという場所がただ睡眠をとるための場所ではないことを体感しています。

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ベッドの上で、本を読む、ゲームをする、お茶を飲む、宿題をする、時にはスケッチもするし、ストレッチもする。食べカスを気にしながらも、お菓子を食べる人すらいるのが一人暮らしの現実でしょう。一人暮らしにおけるベッドはもはやあらゆる活動の居場所となっています。

また、ベッドの上には一時的にあらゆるモノが置かれ、睡眠の前後によく使われるいくつかのモノは、ベッドの近傍に恒久的に置かれることになります。前述の通り、本はその代表的なモノでしょう。また、本を読むための間接照明が枕元にある人は多いのではないでしょうか。他にも、あらゆる家電のリモコン、携帯電話、その充電器、目ざまし時計にFMラジオ。耳かきにティッシュペーパー・・・。ベッドでの活動が多岐にわたるに伴って、当然、ベッドの近傍に多種多様なモノが必要となってきます。

日本の家屋に、人が様々な活動をしたり、いろんなモノが置かれたりする、陽だまりの気持ちよい居場所がありました。縁側です。

縁側で人は寝ころんだり、本を読んだりします。猫をなでながらお茶を飲む人もいます。花火もします。スイカを食べたりもします。一時的に掃除道具が置かれたり、蚊取線香が置かれたり。

そこで、縁側のような場所をもったベッドを考えました。通常のベッドの枕元が縁側のように伸びたベッドです。その縁側を、あらゆる活動のための居場所として、補助的空間として、そしてモノが置かれる居場所とすることができます。

快適な睡眠は当然のことながら、小さな生活空間において、様々な活動とモノを許容できるベッドこそ一人暮らしをより豊かにするのではないでしょうか。


佳作作品
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C・Y様(神奈川県・31歳・男性・インテリアデザイナー)

作品コンセプト

まずデザインを考え始めるにあたり、ベッドに対して私が感じている不満は何かを再考察してみました。するとそれはとても単純なことで、魅力的なデザインのベッドが少ないという結論に至りました。

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機能の優れたベッドはたくさんあります。体を休める場所ということを考えれば、もちろん機能を無視することは出来ませんが、
そこばかりを重要視してしまうことで、似通ったデザインのものしか存在していないのが現実のようです。そこで私は機能とデザインが融合した美しいベッドを考えようという切り口から、このコンテストをスタートさせました。
今回の応募作品の『余白』には3つのテーマがあります。
1つ目は機能を感じさせないこと。2つ目はシンプルであること。3つ目はサプライズがあることです。私はデザインをする際、常にミニマムであるということを心がけていますので、この3つのテーマは私にとっては必然であり、同時にこれらの要素が融合した時には新しいデザインが完成するということをすでに意味していました。
まず1つ目の機能を感じさせないデザインについてですが、私がベッドに求める機能の1つにスペースの確保というものがあります。ベッドの回りには意外と物が多く溢れているものです。実際に私も自宅ではベッド脇のサイドテーブルの上に、あれこれと身の回りの物を置いています。それならばヘッドボードなどに収納を作ってしまえば話は早いのですが、今回は機能が見えてしまっていては意味がありません。そこで私はフレームとマットレスの間に生まれるわずかなスペースに注目をし、このスペースがもう少し広ければ物を置くことなどができ便利なのではないかと考えました。そうして作品名でもある『余白』をマットレスの周囲に配したのです。そしてその余白部分の使い方は限定せずにフレキシブルなスペースにしたかったので、凹凸や間仕切りなどは作らずに、水盤のような平らな面のみを形成することで、自由度の高いスペースを設えることができました。
次にシンプルなデザインについてですが、1つ目のテーマで機能を感じさせないということを実行していますので、やはりここでも無駄な装飾は一切せずに、色彩は白色のみで構成し全体的にも清潔な印象を与えるということを意識しました。そしてフレームの素材は、プライウッド(成形合板)を曲げたものを採用しています。3つ目のテーマにも出てきますが、薄さを表現したかったので、他にも紙、金属、アクリル、といった素材は適切かどうかなどいろいろ検討しましたが、やはりベッドが使われるシーンは一般家庭が大多数だと思われますので、扱いやすく安全性も高い木製を採用することが適当だと考えました。
そして最後のサプライズについてですが、『余白』という言葉は通常、[紙面上で文字の書いてない白い部分と]いう意味で使われる言葉です。そこからヒントをもらい、ベッド本体を1枚の紙を広げたようなフォルムにすれば、『余白』というコンセプトにより説得力が増すのではないかと考えました。さらに浮かんだ紙の上で寝るという通常では不可能な現象を形にすることで、視覚的にもインパクトと驚きが与えられるのではないかと考えました。ちなみに上下部分の丸まったようなフォルムは紙という表現をよりリアルに具現化するためのアクセントです。
こうして3つのテーマが相互作用することで既成概念にとらわれない新しいベッドの提案ができたのではないかと思っています。
私は押し付けるようなデザインはあまり好きではないので、使う人にとっても余白があり、それぞれのライフスタイルを投影出来るようなベッドが普及されたら嬉しく思います。


佳作作品
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T・K様(東京都・24歳・男性・インハウスデザイナー)

作品コンセプト

携帯電話のアラームで朝目覚める。音楽を聴きながら眠る。そんな生活をしている人も多いです。私もその一人です。心地よい音楽で目覚めたり、音楽でリラックスすることは、本来のベットという居場所の使用シーンに非常に合っています。しかし、今のベットは、寝るという行為に対する答えしか持っていません。そこに「音」を加えたい。手持ちの音楽機器や携帯は枕側の天板トレーに置くことができ、音をベットが奏でてくれる。ホテルなどにある枕元の時計のように、生活の質を高める佇まいをデザインしています。

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機能的部分を見せることなく、自然に生活の一部となって溶け込むよう配慮し、シンプルでミニマルなフォルムに仕上げています。手元にあってほしいものを枕元の天板トレーに置ける。音楽も聴ける。
ちょっとした工夫が、今までに無い、生活の満足を提供します。


佳作作品
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S・O様(千葉県・26歳・男性・プロダクトデザイナー)

作品コンセプト

枕とベッドの間や、ソファと太ももの間に手をつっこむと気持ちがいい。私たちには生まれながらにして、柔らかいものの間に手をつっこみたくなる欲が備わっているのかもしれません。そのつっこみたい欲を刺激するのがこの『SUKIMA BED』です。
ベッドの真ん中に穴が空いています。手をつっこんでベッド自体を抱き枕にしてみたり、読みかけの雑誌をつっこんでみたり、目覚まし時計をつっこんでみたり、ケータイをつっこんでみたり。ベッドのサイドに空いた隙間はあなたの欲求をかなえる隙間となります。

最終選考作品

こちらでご覧いただけます。

寸評および選考経過

『第2回ベッドデザイン・コンテスト』では、前回を上回る数の応募がありました。全体の印象としては、派手で大規模なアイディアはないものの、市場にこういうものがあってもいいのでは……と思わせるものが揃ったと思います。

デザイン部門は応募条件に、「自分が実際に欲しいと思うもの」「制作可能なもの」という制約があります。それを意識すると、必然的に奇抜なアイディアを避け、デザイン自体もおとなしくなる傾向があります。
しかし今回は、単に寝るというだけではなく、ベッドを生活に役立てることにポイントを置いたものが多く、現実に即した気の利いたアイディアが盛りこまれているという印象を持ちました。

例えばグランプリ作品、「読書をする人のためのベッド『and』」は、ヘッドボードを斜めにしてライトを付けたものです。大きく派手なデザインではないものの、小さな工夫が生きた、確かにこういうものがあってもよいな、と思わせる良い作品です。
準グランプリの『3PEACE』も、幅の狭いベッドを組み合わせ、状況に応じて様々な使い方を提案する、さりげないアイディアを生かした作品です。

小さい工夫がゆえに、それが現在の生活にすぐになじみ、成立するような、そんな現実寄りの視点でのデザイン……ということで、これまでにないコンテストになったと思います。本来佳作は5点の予定でしたが、力作が多く集まったために、7作品を佳作として選ばせていただきました。

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