ウールの秘密
突然ですが、クイズです。
「ウール(羊毛)」と「コットン(綿)」、どちらが吸水性に優れているでしょうか?
とある日のランチタイム、机の上に置いたコップがバタン、こぼれた飲み物。あわてて雑巾を取りに行き、せっせと床掃除。こんな時に使う雑巾は、ほとんどが綿で作られたものではないでしょうか? そんなこともあり、「コットン(綿)」の方が吸水性に優れているとお思いの方もいらっしゃると思います。
しかし、実際には「ウール(羊毛)」のほうが「コットン(綿)」の倍近い吸水性を持っているのです。
通常、繊維や糸は目方(重さ)で取り引きされますが、その取り引きの公正を期するため、各繊維に含まれる水分率を公式に定めたものが「公定水分率」です。
繊維における吸水性、吸湿性はこの「公定水分率」によって比較することができます。上のグラフからも、「ウール(羊毛)」が高い吸水性を持つ、優れた天然繊維であることがわかります。
また、「ウール(羊毛)」は繊維内部に水分を吸収するため、表面はサラッとしているという特徴があります。一方、「コットン(綿)」は繊維全体で水分を吸収するので、肌に触れると表面が濡れた感触があり、必要以上に体温を奪うこともあります。
ウールで寝る子はよく育つ?
生まれたばかりの未熟児をラムウール(子羊の毛)で作ったパット(ふとん)にそのまま寝かせると、綿シーツに寝かした場合より成長が早いという実験結果を、英国ケンブリッジ大学がまとめたそうです。ウールの柔らかな風合いと、吸湿性のよさが赤ちゃんの成長を促すようだと分析しています。
人間は睡眠中一晩にコップ一杯分の汗をかくと言われていますが、「ウール(羊毛)」素材を使ったベッドパッドは、寝具の中の温度、湿度を最適な状態に保ってくれます。
また、当社ではこの高い吸水性を持つ「ウール(羊毛)」に、1gでレモン7個分の抗酸化能力を加えた「E・ウール」(特許取得)を使用したベッドパッドなども商品化しています。
寝装品には、様々な機能を加えた化学繊維だけでなく、優れた天然繊維である「ウール(羊毛)」もご検討なさってはいかがでしょうか。
<ベッドパッド製品ガイドはこちら>
(寝装品担当:小田)