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ウールの豆知識①[広島ショールーム]

こんにちは。
ゴールデンウィークも間近となりました。


広島ショールームでは来月に開催される新作発表会に向けて、商品部が一丸となって着々と準備を進めています。
どんな新作が発表されるか、私も今からわくわくしています。


そんなわけで広島ショールームは只今準備中なので、展示紹介ではなく、今回と次回は2回に分けて、ウールの話をしたいと思います。


①「ウール」は、ムレない、じめじめしない、さわやか素材。


ウールは吸湿性に優れいている......というのはなんとなく皆様も普段の生活で体験済みかもしれません。
表面は水をはじくけれど、内部は湿気をたっぷり吸いとる......という性質をご存じでしたか?


む、む、む?


矛盾しているけれど、ウールはそんな不思議な性質を持っています。


この矛盾した性質は、ウールの構造によるもの。
ウールの繊維の外側、表面の層は「スケール」と言われ、水をはじきます。


内側表皮内は、逆に親水性。


さらにスケールには、ごく細かい孔があるため、水滴ははじき返すが、気体となっている水はこの細孔を通過させ、親水性の層にどんどん浸透させて、またその逆のコースで発散されるわけです。(下図参照)


そして、ウールの吸収力は、標準状態で、綿の約2倍、ポリエステルの約40倍。



※図:オーストラリアン・ウール・イノベーション(AWI)「ウールの特徴」より引用


人間は、寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれています。
その汗をしっかり吸いとってくれるのは、ウール素材のベッドパッド!ということが一目瞭然ですね。


②「ウール」は汗冷えしない、健康的繊維。


繊維は、通常湿気を吸収すると「吸収熱」と呼ばれる熱を発生します。
その発熱量は繊維によってさまざま。


wool2.gif


※図:WOOLMARK.JP「ウールについて」より引用


ウールはほかの繊維に比べるとバツグンの吸収熱を生み出してくれる繊維。
ウール素材のパッドを使っていれば、睡眠中の汗をさわやかに吸いとって、さらに発熱して体を冷やさないから健康的です。


③「ウール」は、実は生まれながらの抗菌・消臭繊維。


私たち人間や動物の皮膚は、ウイルスや細菌などが侵入してくると、それを無害で無毒なものにする免疫機能を持っています。
ウールはもともと羊の皮膚が変形して生まれたもので、最近の研究によって、ウールにも羊の生命を守るための免疫機能が備わっていることがわかってきました。


生まれながらにして、細菌に対する抗菌機能や消臭機能を持っている天然繊維なのです。


肌着はもちろん、寝具にはもってこいの素材です。


本来は、一気にウールの魅力をお伝えしたかったのですが、長くなりそうなので、また次回に。

今回は、寝具の観点からウールの魅力をお伝えしましたが、次回は、インテリアの観点からもお伝えしたいと思います。


皆様、楽しいゴールデンウィークをお過ごしください。


※広島ショールームは、2015年5月2日(土)~2015年5月6日(水)まで休館日となっております。
予めご了承くださいませ。


<広島ショールームへのアクセスはこちら>



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