ベッドデザインコンテストBed design contest

第5回 ベッドデザインコンテスト結果発表 デザイン部門

応募数

244件(両部門総数)

募集期間

2013年4月1日~6月30日

審査員

寺原 芳彦 氏
マダム 路子 氏

審査員プロフィール

懸賞

グランプリ 1名/賞金10万円及び応募作のオリジナルベッドを製作しご提供
準グランプリ 1名/賞金3万円
佳作 5名/記念品

 

※ドリームベッド株式会社で製品化される場合は、別途規定のロイヤリティをお支払いたします。(出荷価格の3%)

※ページの都合上、一部コンセプトの文章を省略させていただきました。ご了承ください。

 

受賞作品

グランプリ

Y・A様

 (千葉県・23歳・デザイナー・男性)

作品名

【POP UP】

作品コンセプト

ベッドにおける快適さを、屋外に持ち出すことはできないだろうかと考えました。今回のデザインでは、そのコンセプトを元に「運搬性」「簡易性」「快適性」の3つを追求しています。

まず「運搬性」として、組み立て式となっており、フレームとシートが分かれます。フレームは畳むとフラットで手運びサイズ(1100×1400)になり、シートも丸めることで、運搬を簡単にしました。同時に、持参してフレームを広げ、シートを張り、端をファスナーで止めるだけで完成してしまうことで、「簡易性」も満たしています。

そして「快適性」では、シートのパッド部が繊維状樹脂で出来ており、マットレスと変わらない寝心地を生むとともに、人が寝る事により少したわみ、包み込まれるような感覚を得られます。さらに樹脂製ということで、通気性や抗菌性も兼ね備えているので、屋外での快適な使用を実現します。

グランプリ作品
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準グランプリ

K・K様
(東京都・29歳・建築士・男性)

作品名

【furniture bed】

作品コンセプト

移動するベッド「furniture bed」の提案

本来、決められた位置において、就寝のための役割でしかないベッドが、キャスターを設置する事で,空間を緩やかに仕切る間仕切りとなる。また、収納スペース、ベンチとしての機能も備えており、ベッドだけではなく、家具としての役割を担う。いつも同じ場所で眠る理由はない。たまには窓を開け放して、夜空を見ながら眠りにつくのも悪くない。

「furniture bed」は、様々な使われ方が期待できる。

準グランプリ作品
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佳作

T・H様
(東京都・47歳・会社員・男性)

作品名

【Maniera】

作品コンセプト

今求められる新しい時代のベッドフレームはどうあるべきか? そのテーマを私なりに3つに集約してみた。

1.ユーザー一人一人の身体に即した寝心地を追求するもの
2.大量生産を前提とするもの
3.限られたスペースを有効に使うためのもの

(中略)

ここに提案するベッドフレーム“Maniera”は、16世紀の椅子の手法(=マニエラ)を「借用」して、上記の1から3までを一度に実現しようというものである。構成要素の棒材を人間の身体のプロトタイプから医学手に割り出した9種類に集約し、35mm×50mmの断面を持つ#1から#9までのパーツを60本、ヒンジ部分にスチールの軸を通して、裏表交互につなぎ止め、上端にレールを通す。素材には比重0.4g/cm3程度の染色した木材を用い、1本あたり約1kg、鋼材含め総重量を65kgを想定している。

(中略)

マニエリズムのデザインが時代を超えて与えてくれた「カスタマイズできる大量生産」の手法(=マニエラ)が、この提案の最も大事なポイントだ。それこそがこのベッドに“Maniera”と名づけた理由である。

佳作
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H・K様
(広島県・59歳・男性)

作品名

【Horo-in】

作品コンセプト

従来からある天蓋付きベッドには、遮音性、遮光性に優れるという快適空間を作る上での大きなメリットがあります。しかしながら、高価である、圧迫感があり大きな部屋でないと使えない、といったデメリットもあり、特に一人暮らしの若者などにはとても購入できないものでした。そこで、天蓋付きベッドと同様なメリットを持ちながらも、よりコンパクトで手軽なベッドはできないか、と考えたのが、このHoro-inです。

これの特徴は、折り畳み式の幌をヘッドボードに取り付け、これのフレームを側面視でL字状にすることによって、折り畳み時には幌の高さを低くコンパクトにすることができ、展開状態にあるときには大きく広がってゆったりとした内部空間をとれる点にあります。幌のフレームには、大型のビーチパラソルの骨材と同等のものかアルミパイプ、もしくは鋼棒等を用い、幌の生地はレースや薄手の布などが適当だと思われます。

佳作
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M・H様
(東京都・35歳・建築家・男性)

作品名

【ZEBRA】

作品コンセプト

赤色材と白色材の2色の木材でつくられたルーバー状のベッドです。2色のベッドは、互い違いにつくられ、重ね合わせることが可能です。足を思い切り伸ばして寝たいとき、急に友人が泊まることになった時、子供が生まれ家族3人で寝るようになった時……。
ZEBRAベッドは、時々の気分や状況によって赤色材と白色材のルーバーをずらしたり組み合わせたりすることで自由なサイズに変化させることが可能です。

 

佳作
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M・S様
(大阪府・23歳・女性)

作品名

【365 days bed】

作品コンセプト

ベッドは部屋の大部分を使ってしまい、狭い部屋であると日中くつろげる場所が限られてしまいます。ソファーや収納棚を置きたいが、狭い部屋のため置くことを諦めてしまうこともあるでしょう。休日に家でのんびり過ごすと、ベッドでごろごろしてしまい、大切な時間があっという間に過ぎたということは誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか? そこで私が提案するのは、365日快適かつ多機能に一日を過ごせるベッドをデザインしました。

二層になっているこのベッドでは、下段では従来の睡眠をとる場とし、上段では座ったり寝転んだり日中好きなことをしたりする場としました。下段では、人が落ち着いて眠りにつくように音楽が優しく流れ、朝は気持ちよく目覚めるように時間と共に照明が点灯します。サイドの段差は収納スペースとして本や書類を置き、ベンチとして読書をしたり机として勉強もできます。

佳作
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T・O様
(埼玉県・28歳・会社員・男性)

作品名

【Cushion Bowl】

作品コンセプト

Cushion Bowlは我慢してきた事、見過ごしていた事を解決するデザインです。

(中略)

高くても良いものを購入する意思はあっても、現実は住環境の制約を受けて選択は妥協的にならざるを得ない事、また、多大なる労力と費用を経て選んだとしても汚れたらいずれ捨てる消耗品である事、これらが安価なベッドへユーザーの思考が走る原因だと考えます。

Cushion Bowlはマットレスを洗濯可能なレベルで小さなクッションの集合体に変化させた事が最大のアイデアです。クッションはそれぞれの体の要望にあわせられる種類違いのものが用意されます。インテリアの中心に置かれるからこそカラー分けでそれを示すのが面白い結果を生み出す事でしょう。それらを受け止めるベッドは「台」ではなく「器」としての形状を求められます。ユニットバスと同様の機構で確実に構成された本体は一目でアイデアの新しさを世界に示す事でしょう。

佳作
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Y・N様
(広島県・25歳・プロダクトデザイナー・男性)

作品名

【FABLIC WALL FOR CHILD】

作品コンセプト

ファブリックの囲いがある子供向けベッドの提案です。幼い頃、秘密基地を作って遊んだり、怖い映画を観た夜は布団にくるまって寝たりと、自分だけのスペースを持つ事に安心感や喜びを感じていた記憶がアイディアの起点となっています。囲いがあることで寝相が悪い日でも布団がベッドからずり落ちず、お子さんが寝冷えする心配がありません。また睡眠を妨げる光や雑音などからも守ってくれる機能があります。素材にある程度の「こし」があるため、日中は高さを半分に折り畳んでおくことが可能です。

購入時は布団カバーを選ぶように、季節の生地や好みの色にあわせてファブリックを購入できます。ベットから取り外して洗濯にだすことも可能です。

佳作
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最終選考作品一覧はこちら

寸評および選考経過

第5回ベッドデザインコンテストに、たくさんのご応募をいただき、心より感謝申し上げます。今回の応募数は244件でした。前回の402件に比較すると、応募数自体は少ないものの、内容的には前回を上回る作品が寄せられたと思います。

「デザイン部門」のグランプリは、千葉県在住のデザイナー、Y・A様の『POP UP』という作品に決定しました。最終選考でざっと全体を見渡した中で、最初に目についた作品がこれでした。フォルムが大変美しく、アウトドアでも使用できる、これまでにはなかった形状のベッドであるという点が、グランプリ受賞の理由です。Y・A様は、第4回コンテストでは準グランプリを受賞されています。前回もY・A様の作品に対する評価は大変高かったのですが、組み立て式のベッドフレームで、ジョイント部分の素材などについての記述がなかったため、「現実的に製造可能」には一歩及ばず、「準」となりました。今回は、その点もちゃんとカバーしており、見事にグランプリ受賞となりました。

「デザイン部門」で、準グランプリとなったのは、東京都在住の建築士、K・K様の作品『furniture bed』です。ベッド全体が独立した部屋のような造りになっており、そこにキャスターがついていて、移動が自由にできるというユニークさがポイントとなりました。またベッドの壁にあたる面が、反対側からはクローゼットとしても利用できるという点もユニークでした。ただ、これを設置できるところが、天井の低い日本の家屋でどれだけあるのか……というと、現実的に難しく、それが「準」にとどまった理由です。

佳作で選ばれた作品も、どれも豊かな発想とアイデアに満ちており、いずれも一見の価値ある作品と思いました。画像をクリックすれば、拡大画像をご覧いただけますので、ぜひそれぞれの作品を楽しんでいただきたいと思います。

(文責/ベッドデザインコンテスト審査会)

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